2009年5月26日

奇跡の島、小値賀。

追いつきました……トップページに掲載している海の写真、小値賀島のリポートです。
ここも一度は訪れたい島でした。
というのも、雑記帳の「東祖谷」編で紹介しました、京都で町家を改修して観光客に上質な宿として提供している「町家ステイ」事業を展開する株式会社庵の梶浦社長から、以前より、「今、小値賀で進行中の古民家再生事業がおもしろくなってきてるんですよ。とにかく、小値賀はいいとこですよー」と、さんざん「小値賀よいこと」情報をささやかれてきていましたので。
また、少し前、TBS系のテレビ番組『情熱大陸』を見ていると、なんと梶浦さんと庵の会長であり東洋文化研究家のアレックス・カーさんが!
このときアレックスさんが最後に訪れたのが小値賀町の野崎島。
隠れキリシタンの教会の残るこの無人島で「奇跡の島だ!」と感動する場面。
私もその場に一緒にいるかのような感覚……ああ、いつか小値賀に行くぞー。
このたびその願いが叶ったのです。

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2009年5月25日

ローズガーデン物語 第7回 市民講座(2)

バラ(神さまだけは知っている).JPG

桜庭さん夫妻の市民講座が始まりました。
人間というものは、弱い生き物です。欲望はこんなところにも出てきます。
カルチャー教室でも「少しでも人よりも得をしたい」という焦りが行動に表れるのでしょうか?
前回のコラムで、「花でも野菜でも、苗は大きければいいというものではありません」
という桜庭さんの説明に、自ら選んだ苗と残りの苗を見比べて受講生の一人が発した言葉。
「取り替えてもいいですか」

上の写真に桜庭さんがつけた題名は、「神さまはお見通し」。
少しばかり欲張ったところで、長い時間の中でみればそれが本当に得になるのかどうか。
まずは、「今」を純粋に楽しんでみては?
受講生にもいろんな人がいるようです。

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2009年5月21日

農業バブルに思う

雑記帳第7弾は、3月の末に訪れた長野県東御市(旧東部町)。
農業生産法人(有)永井農場の専務取締役・進さんとの再会です。
3年ぶりでしょうか。以前は元気なセンスあふれる“青年”のイメージでしたが、久しぶりに会った進さんは貫禄も備わり経営者としてのオーラが感じられました。思わず母……おっと姉のような気持ちでうれしくなってしまいました。
さて、昨今何かと話題の農業。まるで農業バブルとでも言えるようなメディアの騒ぎっぷりに辟易している私は、進さんとこの話題で大いに盛り上がったのでした。

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2009年5月10日

ぜいたくな畑ピザ

畑ピザ.JPG

久々に更新したところ、「わたしも作りました、子どもの日のピザ」と、青森県弘前市の創遊農園「きゅうさんの畑」の斉藤昌子さんからメールをいただきました!
雑記帳の「庄内の若きピッツァ職人」を読んでくださったのですね。
いつもありがとうございます。

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2009年5月 8日

美しい村、山岳集落東祖谷Part2

葺き替えが進むちいおり.JPG

Part1からの続きです。
上の写真、Part1のちいおりとはちょっと違うことに気づかれました?
そうなんです、屋根が部分的に葺き替えられています。
初回の訪問から約3カ月が経過。
2月21日に訪れたときのちいおりです。
一度で大好きになった村。必ずもう一度訪れようと思っていた矢先でした。
またもや株式会社庵の梶浦社長のお招きで地方の元気再生事業(内閣府)の「歴史観光まちづくりフォーラム」のパネリストとして東祖谷訪問の機会を得ました。
「また、東祖谷の皆さんに会える!」
そう思うと、心が躍りました。
庵さんと一緒にこの事業を担当している京都のリンク・コミュニティデザイン研究所の由井(よしい)さんから当日のパンフレットがPDFで送られてきてびっくり。
な、なんと、アレックス・カーさん(東洋文化研究家、NPO法人ちいおりトラスト代表、株式会社庵会長)が基調講演ではありませんか!
とっても久しぶりにお目にかかることになります。憶えていらっしゃるでしょうか?
アレックスさんが一番好きな東祖谷で、彼の生の言葉が聴けるなんて、こんな幸せなことはありません。

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美しい村、山岳集落東祖谷Part1

ちいおり.JPG

雑記帳第2弾は、四国は徳島県の山岳地帯にある山村、東祖谷村(現・三好市)です。
ずっと行きたいと願っていた村。
さまざまなご縁が重なりあって、点と点がつながって、線になりました。

さかのぼること4、5年前。始まりは、愛媛の農家Mさんから「永田さん、この本読んで!」という突然の電話。
薦められたのは、アメリカ人の東洋文化研究家、アレックス・カーさんの著書『犬と鬼』でした。
すぐに書店へ走って買い求め、読み始めたら止まらない……。
日本社会や日本人に対して抱いていたもやもやしていた霧がさーっと晴れていくような気持ちよさ。
鋭い視点と深い洞察力に痛く感銘し、「この人に取材したい!」と、出版社に電話を。
そして辿り辿って、ついに京都の亀岡市のアレックスさんのご自宅で取材が実現したのがMさんの電話から数カ月後。
以来、新潮学芸賞受賞作の『美しき日本の残像』に出てくるアレックスさんの最初の住まい「ちいおり」のある東祖谷(ひがしいや)にいつか行ってみたいと思っていました。
上の写真がその「ちいおり」です。
1970年代、日本各地を歩き、「日本で一番美しい村」だとアレックスさんが惚れ込んだのが東祖谷村。
なんとかこの美しい風景・文化を守りたいと自ら購入した茅葺き民家です。
ちいおりの「ち」という難しい漢字は竹の笛を、「いおり(庵)」は草屋根の家を意味し、アレックスさん自身が笛を吹かれることから、「笛の家」を表す名前なのだそうです。

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2009年5月 7日

庄内の若きピッツァ職人

ピザ.JPG

雑記帳の更新、ほーーーっんとに久しぶりで申し訳ございません……。
ネタは山ほどたまっていたのですが、なかなか吐き出せずにおりました。

ようやく更新したサイトのトップに、「続きは雑記帳で」と書いたのですが、小値賀の海の物語の前に、ここはひとまず、これまでたまっていた情報を順にドドッとお伝えすることにします。
なので、ちょっと時間軸がズレますが、しばしお許しを。
トップは、昨年11月の庄内(山形)から!

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