2016年1月 5日

基本の大切さ

あけましておめでとうございます。
暖かいお正月でした......。
自然のリズムが狂うことによるさまざまな連鎖が、これからどのように現れてくるのか、それを思うとちょっと怖いですね。

さて。
新年早々、しみじみ思ったことがあります。
本日のタイトルである「基本」について。

全ての仕事に通じることです。
「土台」がないところには、能力の伸びも、発展もありません。
よしんば、基礎を積まずに今はなんとなくうまくやれていても、早晩「壁」が現れ、自分の限界に思い悩むことになります。

ただし、「限界」を自覚しつつも自分をごまかしながら、なんちゃってで済ませてやり過ごすこともできます。
でも、それでは、お客さまの要望に沿うことができません。
お客さまのニーズの実現が、仕事を受けた私の能力の限界に左右されてしまうからです。

常に私たちの仕事は、視野を広く持ち、本質を見失うことなく、験算を積んでいく必要があるのですが、「広げ、膨らませ、深める」ために力を発揮するのが、基本であり基礎です。どれだけそのストックがあるか否か。
その強くて太い根っこがあればこそ、その上にはどれだけでも幹を枝を伸ばすことができます。

私が習い事を始めたのも、基礎の重要性を痛感したからです。
基本を正式に学ばず、なんとなくやっていくうちに体得したつもりになって、けっこうなところまでやれるじゃない私!......と思っていたところ、ある時突然の失速。

それから数年―――。
しばらく遠ざかっていたものの、久しぶりに始めてみると、「あら、やっぱりけっこうイケるじゃないの」と、またまたなんちゃってでうまくいけてしまい......で、数年後にはまた同じ症状のスランプ...。

もう止めようと思いそれから数年が経過。
強く誘われて渋々参加してみれば、またこれがけっこうやれてしまい、で、またまたしばらくすると、同じ壁の前でうなだれる......。

なんとそれを私は過去2回も繰り返していたのでした(相変わらずの学習能力の低さ...)。

そして、今回、とーーーっても久々にやってみると、今度は歳を取ったせいか「勘」がまるで戻らず、コントロールが効かない......(汗)。
焦りました。

ここにきて、初めて、基本がなっていないせいだということに思い至り(遅い!!!)、いい加減歳も取った上、しかも仕事でギチギチの毎日のリズムの中に、習い事という日課を入れ込むことになった次第。

このまま諦めてもよかったのですが、なんとなく、そうしたくない自分がいました。

一度、きちんと基本を学び直せば、違う世界が開けるのではないか。
かすかな期待もありました。

よし、マイナスからのスタート・リベンジだと思ってやってみよう、という気になったわけです。

実際、このリベンジは、私自身の人生の積み残し課題と重複している部分が多く、不思議な必然性を感じています(前回エントリー)。

同時に、こうして基本を学び直してみると、いかにこれまで無理・無駄な力を使って、アマチュアにありがちな誤解と間違いをおかしてきていたかがよくわかりました。
つまり、努力の方向性が間違っていたのでした。

基本・基礎とは何か。
あることがスムーズ(本当の意味でラク)にやれるように、応用力・創造力・表現力が活きるように、それらを自在に使って新しい扉を開くために必要な「全て」、だと感じています。

よく、基本に立ち返ると言いますが、まさに名言ですね。
基本とは、多くの先人たちが試行錯誤の末に辿りついた知恵と技の集大成、エッセンスなのではないかと思えてきました。

基本は、「本質」と言い換えてもいいかもしれません。

近道しようと思っても、面倒を避けてラク(怠惰の意味)をしようと思っても、本気で解決しようと思えば、結局、ソコへ戻らざるを得なくなるわけですから。

地味で、陽の当らない、面倒くさい、手間のかかる、同じことの繰り返し......といった、一見退屈だったり、面白味のないものにこそ、実は問題解決の糸口があるのかもしれません。

2016年は、基本を見直し、方向性を点検しつつ、新たな扉を開いていきたいと思っています~!
どうぞよろしくお願いいたします。