2018年1月21日

「買ってほしい」でなく、「食べて(使って)ほしい」

新年になりました。

近年のAIの進化には目覚ましいものがあります。
数十年後、早いものでは数年後には大方の職業が消えてしまうとか...。

生き残るためには何が必要なのか?

このブログで何度もお伝えしていることですが、私は、ズバリ、「心」「気持ち」だと思っています。
自分の仕事に、その対象となる相手(提供先)への心からの愛ある気持ちを込められるか?

たとえば、野菜。
次の2つは、微妙に違います。

生産者が、

①「おいしいですよ、どうぞ食べてくださいね!」、「この人参は煮込と甘みが増す。ポトフなどにして食べてくれたらうれしいなぁ」

②「たくさん買ってくれないかな」、「少しでも高く売れればいいなぁ」

と、思いながら育て、包装(梱包)し届ける(出荷する)。

もちろん後者(②)の「買ってほしい」というのも、ある意味、生産者の思いであり、気持ちです。

異なるのは、他者都合が自分都合か。

その姿勢が、育てる過程、包装の仕方、パッケージ、届け方など全てに影響している...というよりも、「メッセージ」となって商品やサービスからにじみ出ている、と言ったほうがいいかもしれません。

この、ほんのわずかな「差」が、心を動かします。

「買ってください!」=「おカネください」よりも、「おいしいから、食べて~~~!!!」というつくり手の誇りと情熱が伝わってくるほうが、買いたい(自分が食べたい、家族に食べさせたい)気持ちになります。

「食べてほしい!」という情熱は、丁寧な仕事につながります。

今後、AIがさらに進化すれば、AIによる丁寧で上質な仕事やサービスも可能になるでしょう。
でも、人が心底感動するものは、均一・均質ではないもの。
計算できないアナログの世界にあると、私は思っています。

人間独自のアナログ力の源こそが、「ん?何か違うゾ!」という直感ではないか。

今年も、流れに身をまかせつつも安易に流されず失わず。
「直感力」を磨き、他者のお役に立てるアナログ力を養っていきたいと思っています。