2016年9月29日

習慣の力

ブログ更新、またまたほぼ2カ月ぶり(トップページはまだ夏の画像のままですが、お許しくださいm(__)m)

ブログを書く意欲が再び失せてしまっていました。

と言うのも、このところ、これまで心地よい、親和性があると思っていたモノやコトに微妙な違和感を抱くようになり、その感覚が日々強まっていまして。

しかし、それは考えてみれば、実はずっと前に「答え」が出ていたこと。
なのに、見て見ぬふりをしてきた、あるいは、「世の中とはそういうもの」、「これら現実だから」だと自分に言い聞かせ、これぞ地に足のついた生活実感だと錯覚していただけなのかもしれない......。

そう思えてきました。

改めて感じたのは、「習慣の力」です。

人間は行動が習慣化すると、いつのまにか脳も体もそれになじみ、心地よくなります。最初はものすごく大変だと思ったしても。

慣れとはスゴイです。
でも、慣れは怖いものでもあります。

慣れの心地よさは、潜在意識に深く刻まれます。
したがって、(顕在)意識の上では「変わらなきゃ」、「新しいことをしなきゃ」と思っても、脳と体が覚えてしまったラクな方へついつい流れていってしまう......。

その無意識のエネルギーは強大です。

だから私は敢えて、小さなところから自分の生活を変えてきました。

タンスの中や押し入れの中の古いモノを捨て、ちょうど寿命がきた電化製品を買い替え、新しく習い事を始めたり、駅にも別のルートで行くようにしたり。

それらは、意識的にしてきたこともあれば、なんとなくそうしたくなって...というものもあります。

視る世界が変わり、行動を変えざるを得なくなってくると、仕事の環境や人間関係も変わってきました。それは良い兆候、次へのステップだと解釈しました。

が、そうすると、これまで長年満足してきた、自分が確かに属していると思ってきた世界がなんだか居心地が悪くなってきたのです。

自分ではちょっとずつ違うことを試していると思っているだけで、実は同じサイクルを回しているに過ぎなかったことに気付いてしまったというか、見えてしまったといいましょうか。

ココがゴールだと思っていたのに、手を伸ばすと透明なドームがスーッと開いてその先にはさらに広い大地と空が続いていたみたいな。

えっ、ココじゃなかったの? ココからが始まり?
ということは、ようやくスタート地点ってこと!?(これまで私は何してたのか......)みたいな感覚でしょうか。

変化を望むならば、思い切って習慣を捨てるところから。
できる小さなことから。

「変わりたい」、「何かしなきゃ」
その思いは、習慣化した思考と行動の中では実際の動きにはつながりません。夢を語っているうち、呑んで盛り上がっているうちはいいんです。でも、「そこまで言うなら、こうしませんか?」と実際にその先を促すと、億劫になる......気持ちは変わりたいと思っているものの、潜在意識のベクトルは真逆だからです。

ついには、変えずに済ませるための理屈と理由を自分の外に求めて、自分を守る方向に行く......猛烈な反発と抵抗が始まります。

最近、たくさんみました。
残念ながらある一定の年齢以上の男性の方にとっても多いような気がします。

その背景には、日本社会特有の、波風が立つのを嫌う、同調圧力もあるでしょうね。

現在の状況を決してよいとは思っていない。
でも、心の奥では変えたくない、このままでいいと思っている......だから、いまの状況がどんなに無駄が多かろうが、環境(組織や人間関係)に文句タラタラであろうと、状況に居座ろうとする...したがって、永遠に変わらない、その繰り返しになるわけです。

変化を起こすことには、大きな覚悟とエネルギーが要るからです。