2013年7月 7日

まじめで誠実に頑張る人たちには、「核」がある

このところ、岡山、愛媛(久万高原町)、福島(会津坂下町)など各地で、研修会(ワークショップ)を実施したり、地元の皆さんの集まりをコーディネートしています。

定型の研修プログラムなどを持たない私は、その地域や状況・課題に応じたオーダーメイドのオリジナルプログラムをつくるのですが、基本は皆さんの本音...心の奥底に眠っている宝をいかに引き出すか。だから、私のやり方は、いわば出たとこ勝負。その場でディスカッションの方向性を探りながら、進めていきます。

1つ見えてきたことがあります。
思いを持ってまじめに誠実にがんばっておられる方々の中にはちゃんと「核」があるということ。
それが地域や各自の状況の中で心の奥底に押し込められてしまっていたり、眠っていたり。地域の中で話をしていると、気づかないうちに自分で制限をかけたり、壁をつくったり。だからいつも議論が堂々巡りだったり。
そこに、地方行政の政治の世界や地域の人間関係が絡み、自身の中の「火」を忘れてしまう......。

語ること、言葉で表現することは大事だなぁと改めて思いました。
夢中で話していると、皆さんの中からポロっと大事なワードが出てきます。
それを私は拾い上げ、引き出し、つなげていくだけ。
皆さんの目がパッと見開かれる、表情が変わる瞬間を何度も見ました。

「なんだ、持ってたんだ、ちゃんと大事なもの(核)を」

それに気づいた時、幹ができてきます。
幹がちゃんと共有できると、展開はいくらでもできていきます。

世の中の出来事はみんなつながっています。無関係のものは1つもありません。
それを私は、農業雑誌をつくっていた時、痛感しました。

「全てが農業や農村の問題とつながっている」

地域で行う事業や活動の根っこは1つ。ベースにあるのは地域に住む皆さんが笑顔で豊かになるという目的のためなのですから。

昨今「つながり」と「絆」が好んで使われます。
その割には、地域で行われている事業は単独、バラバラのものが多々。
それぞれの事業や活動の間に「リンク」を見つけ、つなぐのが私の役割です。

ディスカッション、研修中は、とても集中します。エネルギーが要ります。
でも、そのプロセスが、たとえ時間がかかっても、とても大事だと思うし、何よりも皆さんと一緒に進んでいく感覚が好きなのです。

※そんなディスカッション、研修をやってみたいなと思われたら、いつでもお気軽にメールでお問い合わせください!(左カラムの「みんなの声を聞きたい」をクリックすると問い合わせフォームが開きます)