2008年8月18日

第1回 パブから自己紹介


著者の滝沢将史(まさし)くんとは、もう10年以上のお付き合い。彼が東京農工大で都市農業や都市農村交流の勉強をしたり農業サークルで活動している頃に知り会いました。彼は今、農林水産省の「心ある」お役人です。2008年の7月から日本貿易振興機構(ジェトロ)のロンドンセンターの農業・食品担当に。英国で日本の食を広め、日本企業や生産者などが英国に進出するためのお手伝いをしています。ロンドンのパブから見える英国の食や農業や農村事情、あるいは社会トピック、日本の食やら農業について、自由にコラムを寄せてくれます。
滝沢さんとギネス.jpg

どーも、皆さまはじめまして。滝沢将史(まさし)です。
ワタクシは今、仕事帰りでロンドンのパブにおります。
なぜロンドンにいるかについては後ほど話すとして、パブ談義第1回ということで簡単に自己紹介などしたいと思います。
宮城県仙台市出身の36歳。家族は妻1人、子3人(5才男、4才女、3ヶ月男)。当面の目標は、家族でフットサルの大会に出ること。
サッカー漬けだった小中高時代を経て浪人時代までを仙台で過ごし、大学から東京へ。農学部の中でも現場に近い農業経済を専攻。授業への出席はそこそこに(先生方からは授業以外でも色々学ばせていただきました)、国内外の農村・農家へ行き、酒を呑ませてもらいながら農作業をさせてもらうという生活を送っていました。また、サークルで近くの農家の畑を借りて、収穫物を肴に酒を呑んだりもしていました。
酒ばっかり呑んでいた学生生活だと思われるでしょうが、現場の方々と呑みながら、本音の話などを学生の私に大いにぶつけてもらっていたことは、今思えば大変貴重な経験でした(半分言い訳)。
その後大学院に進んでも東京と農村を往復して過ごしていましたが、そんな中で当時「びれっじ」編集長だった永田さんと知り合い、奴隷(?)として活動のお手伝いをすることになりました。この奴隷活動(取材のお供)を通して、さらに多くの意欲的な農業者や消費者の方々と触れ合うことができ、ここでも貴重な経験ができました。
(ちょっとギネスをお代わり。ここでは工場直結のため最初は泡がたっておらず、コップの中で完全に泡が上がってから呑むというスタイルなので少し待ち遠しい。。。)
まぁそんな学生時代を経て、社会人になったらどのように農業に関わっていくか大変悩みましたが、知り合った方々の熱いラブコールもあり、また大局から日本農業に関わりたいという思いから、霞ヶ関へ就職することになりました。
入省当初は漠然と役所を変えたい、という思いもありましたが、いざその中に身を置くと役所は役所の論理も確かにあります。現場の方々にきちんと分かりやすく説明すれば理解してもらえることもあるでしょう。また一方で、やはりもっと現場へ目を向けなければならないこともたくさんあります。
私の役割としては、学生時代のように、腹を割って農業者や消費者の方々と交流し、役所と現場の橋渡しをすることかなあと考えています。

そして現在は、独立行政法人に出向し英国で勤務をしています。簡単に言うと、英国で日本食文化を普及し、日本の農産物や加工品などを広めるために、企業や団体などのお手伝いをする仕事です。
英国特にロンドンでは日本食が大人気です。寿司もカレーに次ぐ国民食となりつつあり、スーパーなどでも気軽に手に入るようになっています。英国の日本食レストランの数も500軒以上とも言われています。
しかし、その中には日本食ブームに便乗した粗悪な店も少なくありません。せっかく日本食ブームでも、他国系の経営や他国の食材かついい加減な調理方法で運営している店が多ければ、日本食の正しい理解にもつながらないし、日本の食品産業や農業にもマイナスになります。こうした問題を克服していくことが、現在のワタクシの大きな仕事のひとつであると考えています。

 
画像(ロンドン市内バス) 003.jpg

大分イイキブンになってきたので、本題の英国の食事情や農業事情については次回以降ということで。素敵なパブもたくさんあるので、嫌でも(嫌な訳ありませんが)たくさんのパブを巡って、できるだけ皆さんにご紹介したいと思います。
また、私の話を聞いてイギリスに行きたいと思った方がいらしたら幸甚です。ぜひご一緒にロンドンのパブに繰り出しましょう!!

今宵の締めはベトナム料理のフォーか、トルコ料理のケバブか、それとも別のパブでもう一杯か。。。
それでは、皆さまゴキゲンヨウ。

本日のパブ【The Toucan】 Oxford Circus駅近くにあるギネスの直営店。忙しくなければカプチーノのように泡に絵を描いてくれる。(今晩は描いてもらえず。。。)