気持ちって大事じゃないでしょうか Part2
Part1を書いてしばらくのちに、関東地方は梅雨が明けました。
しかし、その後はまるで梅雨に逆戻りしたかのようなすっきりしないお天気が続いています。
また、西日本では梅雨明けが長引き大雨による被害が続出するなど、地球の46億年の時間の中で現在を温暖化と見るかどうかはともかく、「気象異変」が起きていることだけは確かなようです。
被害に遭われました皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
さて、Part1の続きです。
経済効率優先の論理においては、少しでも他人より利することが大事、損をするのはまぬけ、自分とその周囲が幸せであればよい、儲からないことは無駄であり、そこでは「情」や「気持ち」は不要なもの、邪魔モノでしかありません(見せかけの「気持ち」や上辺の言葉だけの「気持ち」はよく見かけますが)。
ビジネスは、論理性・客観性が求められます。論理的に納得のいく答えが求められます。
しかし、物事には論理で切り捨てられないもの、失ってはいけない大切なものもあります。
ビジネスとて同じことだと私は思っています。
幸せは、人と人との間にあるもの。私はそう思います。
信頼を築くのは長い時間がかかりますが、一度壊れた信頼関係を再び元に戻すのは容易ではありません。自然環境と同じです。
最近、久しぶりにとても心に残る映画を観ました。
『剱岳 点の記』。近年流行りのSFX、フルCG、めまぐるしい展開、派手なストーリーの対極にある、地味で淡々とした映画です。
その評価はさまざま。黒沢組の名カメラマンである木村大作監督の手による徹底的にアナログにこだわった映像は息をのむほどに美しく、一方で映画の内容にについては「ドラマがない」「セリフがおもしろくない」「音楽が不要だった」など酷評も。
普段、邦画をわざわざスクリーンで観ることをしない私は、事前の評判のこともあって「退屈で途中、寝てしまうかも」と思いつつ、まったく期待せずに映画館へ。
ところが、始まってみれば、画面に引き込まれ後半は不覚にも(笑)うるうるきてしまいました。