2010年6月18日

さまざまな人が共に暮らす「ぱれっとの家 いこっと」誕生。

多様性、価値観の多様化。今ではさまざまなところで頻繁に使われているこれらの言葉。だけど私はときどき空々しく感じることがあります。まだまだ日本は多様な価値を認める社会とは言い難い。もちろん、萌芽はあちこちに見られますし、垣根のない社会を目指そうと草の根レベルで地道に活動されている方々もおられます。

ひところ流行った「KY」という言葉も好きではありません。確かに、TPOをわきまえない言動は非難されるべきときもありますが、たとえば会話の中で周囲に同調せずに独自の発言をすれば「KY」と白い目で見られるのは、日本文化のマイナス面である「ムラ」の論理と同じです。

人の尊厳とは何なのか? 人の存在そのものを大切だと感じることができるか?

相手のできないことを見るのでなく、存在そのものを認め、共に暮らす。今年の4月、障害者教育・支援の草分けとも言えるNPO法人ぱれっと(以下、ぱれっと)が、障害のある人もない人も地域で一緒に暮らす家「ぱれっとの家 いこっと」(以下、「いこっと」)を東京都渋谷区恵比寿にオープンしました。

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