2013年7月20日

なぜSNS?

梅雨明け前の東北地方を梅雨末期の豪雨が、静岡県をゲリラ豪雨が襲いました。
被災された皆さまには、心からのお見舞いを申し上げます。


さて。
タイトルのSNSです。

ときどき、私にもSNSへの参加のお誘いが届きます。
Facebookの友だち申請やら、LinkedInへの招待とか......。

その際に、個人的なコメントを添えてくださる方はいいのですが、SNSの定型のフォームでいきなり無機質なメールが送られてくると、戸惑います。

特に、よく知った方から招待メールをいただくと、不思議に思います。

なぜ、直接メールをくださらないのだろう......?

ご自身のネットワークに加わってほしいということなのだろうか?
ご自身のお仕事や活動内容をリアルタイムで私に見てほしい?
私とつながる可能性を探しておられる、あるいは私にそうしろとおっしゃっている?

そして、結局、私は、最後にこう思うことにしています。

ホントに用があるなら、直接連絡くださるハズ(だから、そのままにしておこう......)。

※個人的なコメントをくださった方、よく知っている方には、こちらから直メールで「仕事でウェブサイトの作成をしているため、Facebookは仕方なくアカウントは持ってますが、お恥ずかしいことに活用していません」、「SNSをやる余裕がありませんので申し訳ありません」と丁寧にお断りさせていただいています(私がSNSに積極的でない理由は、過去記事にも書いています)。

従って、今後も私にコンタクトされたい方は、ご面倒でも、直接、メールをいただければ大変うれしいです(「みんなの声を聞きたい」あるいは「お問い合わせ」のどちらからでも結構です。クリックすると、メールフォームが開きます)。

せっかくお誘いをいただきました皆さま、失礼を、また、「やっぱりアナログが好き人間」の私を、どうか、どうか、お許しくださいませ~!

2013年7月18日

社会人のパフォーマンス農業体験って・・・

先日、久しぶりに東北地方のある町の友人に会いました。
積もる話もあり、話は尽きず、弾み......その中で、都会の若者たち(社会人)の農業体験のことが話題に上りました。

その町では、ある時から、都会の市民大学に頼まれ、「食クラス」の受講生の農業のフィールド学習の場の1つとして、体験の受け入れを始めています。

くだんの市民大学のウェブサイトを見てみました。
ものすごく、オシャレです。
組織にも多くの団体や企業が参画しており、講師陣も現代風の都会的な若いクリエーター陣がそろっています。
活動も多彩で、サイトを見ただけでも、発展性・可能性を感じるし、躍動感があります。

素晴らしい団体のようです。
その志も、素直に称賛したいと思います。

しかし。
農業に関する部分については、え~、う~ん......。

私はいつものように違和感を抱いてしまいました。

なんか上すべりしていないだろうか?

このような活動を始める力も、ましてやマネジメントする力もない私が意見すること自体、大変おこがましいことであることは百も承知です。
それでも、どうしても言いたくなってしまうのは、友人から次のようなことを聞いたからでもあります。

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2013年7月 7日

まじめで誠実に頑張る人たちには、「核」がある

このところ、岡山、愛媛(久万高原町)、福島(会津坂下町)など各地で、研修会(ワークショップ)を実施したり、地元の皆さんの集まりをコーディネートしています。

定型の研修プログラムなどを持たない私は、その地域や状況・課題に応じたオーダーメイドのオリジナルプログラムをつくるのですが、基本は皆さんの本音...心の奥底に眠っている宝をいかに引き出すか。だから、私のやり方は、いわば出たとこ勝負。その場でディスカッションの方向性を探りながら、進めていきます。

1つ見えてきたことがあります。
思いを持ってまじめに誠実にがんばっておられる方々の中にはちゃんと「核」があるということ。
それが地域や各自の状況の中で心の奥底に押し込められてしまっていたり、眠っていたり。地域の中で話をしていると、気づかないうちに自分で制限をかけたり、壁をつくったり。だからいつも議論が堂々巡りだったり。
そこに、地方行政の政治の世界や地域の人間関係が絡み、自身の中の「火」を忘れてしまう......。

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2013年7月 6日

地域は生き物

トップページの写真をアジサイに替えなきゃと思っていたら、関東甲信越地方は梅雨明け。
またまた更新をさぼってばかりでスミマセン!
きょうも東京は朝からものすごい暑さ。
皆さま、熱中症にご注意ください。

さて、もうすぐ参議院選挙。
すでに期日前投票・不在者投票が始まっています。

安部自民党のTPP参加への掌返しといい、原発輸出・再稼働といい、この前TVで黒鉄ヒロシさんが「世の中のこと全てが経済(カネ)の理論で動いている。社会をよくしようという理想や理念じゃない」と、確かそんな意味のコメントをされていましたが、全く同意。資本主義社会とはそういうもの、現実はそうなんだからしかたないのでしょうか。
「仕方ない」と言いながら、そうした現実を容認することで、それを反映する社会の創造に加担しているのが私たちなのですね。

だから私は自分の暮らしや仕事の中だけでも、小さな反抗をして別の価値を追い求めていきたいと思っています。

ところで、いきなりで恐縮です。
「地域」とは何でしょうか?
人々が住んで暮らしを営んでいる場所のことですが、最近、しばしばこの「地域は」という言葉が使われ語られる時、私には人の顔が見えず、生きた人々のぬくもりが感じられない時があるのです。

それは、遠くに住む人間が画を描いて指図すればすぐに動く無機質なものではありません。
血の通った生きた人々の人生がそこにあります。
「地域」は生きものです。
当たり前ですが、そこに住む人々の意思や行動によって、今も動いています。
あっちにぶつかり、こっちにぶつかり、行きつ戻りつしながら、少しずつ、ゆっくりと、時に勢いをもって、方向性はさまざまですが、進んでいます。
きれいな画の通りには進まない、けれども、人々の意思がある方向に向いたその時、ダイナミズムが起こるのも地域です。

「田舎は、地方行政は広報・宣伝が下手」
都市のクリエーターと呼ばれる方々からよく聞く感想です。確かに、そういう面はあるでしょう。
問題はそこから先。それに続く言葉が私は聞き捨てなりません。

「だから、それを"お手伝い"したいんですよね」

お手伝い......でも姿勢は思い切り「上から目線」じゃないかなぁ...。

「○○がダメだから、私がやってあげている」

このスタンス・表現も私は好きではありません。
いつも申し上げているように、答えは「現場」にあります。

私の少ない経験と知識をもって机上でつくった案は、現場の皆さんと本音で意見を交わし詰めていくことで初めて、現実に実践できる生きたビジョンや計画へと形を変えることができるのです。